オーストラリアで仕事探しを行う際に、必須なレジェメ(履歴書)についての書き方について説明していきます。日本のように履歴書用紙が販売されているわけではないので、自分で1から作成する必要があります。
書き方がわからない方や不安な方のために、コピペで済むように例文やダウンロードして記入できるように本文最後にWordサンプルを用意しています。
- 仕事探しについて
- 履歴書を作成する際の注意点
- 履歴書の書き方
- 履歴書の印刷方法
フレン
はじめに:仕事探し(ワーホリ・留学生)
海外では仕事を探す際に、直接お店に出向いてレジェメを手渡して仕事を探していることを伝える場合がほとんどです。
日本のように、ネットで見つけて応募する場合もありますが、その際も英文で書かれた履歴書が必要になります。
また、多くの方がお店にレジェメを渡して仕事探しを行なっています。ちゃんと相手に伝わる内容の文章を書いてレジェメを作成しましょう。
フレン
レジェメ作成時の注意
ローカルジョブを探すのであれば下記の注意点をしっかり守って作成しましょう。
- 日本と同じ形式で書かない
- 人称代名詞は避ける
- 文章の書き始めは動詞から
- Wordの保存形式を「.Doc」にする
日本と同じ形式で書かない!
絶対に日本とおなじような形式で書かないでください。
ジャパレス用に作成するのであれば別ですが、海外では経験が1番重要視されています。
日本と同じように、職場名と職種だけでは確実に採用されません。必ず、職種名と「自分はその職種で何ができるのか?」そして、「自分はどう貢献することができるのか」を記載しましょう。
文章を書く際は、I・My・Meの人称代名詞は避ける
レジェメのを書く際に、普通の英文を書くように「I・My・Me・You」と言った人称代名詞はあまり使わないようにしましょう。
文章の書き始めは動詞から
通常、英文で文章を書く場合、I等の人称代名詞から始めますが、レジェメでは動詞から文章を書くのが一般的です。
例えば、キッチンハンドでお皿を洗った経験がある場合などは、
「Washed dishes and other utensils」という風に文章を書くようにしましょう。
Wordで保存する際ファイル形式を「.Doc」にする
オーストラリアでは、全てのパソコンが最新のWordがインストールされているとは限りません。どのパソコンであっても開くことができるようにするために保存形式を旧バージョンの「.Doc」にするようにしましょう。
英文履歴書(レジェメ)の書き方
それでは、レジェメについての書き方について説明していきます。
- 名前&電話番号&E-mailアドレス&住所
- 仕事の目的
- 学歴
- 仕事の経歴+内容+自分ができること
- ビザについて
- 希望する出勤日・時間
英文履歴書の構成
1:名前&電話番号&E-mailアドレス&住所
雇用者から直接電話のかかってくる場合があるため、電話番号はいつでも連絡がつく番号を記入しましょう。
また、電話に出られる時間が限られている場合はそのことを記入しておきましょう。
2:仕事の目的(Objective)
2〜3行程度(50英単語程)の英文で自分が就く仕事での目的を記載しましょう。
自分が就きたい仕事がある場合は仕事の目的を書きましょう。特に、就きたい仕事がない(希望の仕事がない)方は無視しても大丈夫です。
アパレルで働きたいなら、アパレルスタッフとして働きたい理由・自分はどう貢献できるかなどを書きます。レジェメと不特定多数のお店に配る場合は無視しても結構です。
3:学歴(Education)
高校からそれ以降の学歴について書いていきましょう。
学校名、専攻科目、卒業した年/月を記載しましょう。
4:仕事の経歴(Experience)
履歴書の中で1番大切なパートです。
海外では基本的に仕事の経験があるのかないのかで雇用するかしないか決まることが多いです。
自分が就きたい仕事があって少しでも経験があるのなら、絶対に記入しましょう。また、どれくらいの期間働いていたのかやその仕事でどういう経験をつんだのかについて書くのもポイントです。
上から順に新しい仕事の経歴を書いていきます。上が1番最新の仕事、順に前の仕事になるようにする。
5:ビザについて(Viza)
自分のビザが何なのかまた滞在期間はいつまでの予定なのか記入しましょう。オーストラリアでは、ワーキングホリデービザなのか学生ビザなのかで雇用が異なるため雇用者にとってはとても重要なことです。
「Second visa applying 」
6:専門知識やアピールのできること(Skil/Profile)
専門知識がある方や資格がある方(RSA)などはこちらに記載してください。
もし、特に専門知識や資格がない方は自分が仕事で気をつけていることや仕事でアピールできることを書きましょう。
7:いつ働けるのか(Available)
語学学校に行っている方は特に学校に行っている時間は働くことができないので、自分がどのくらいの時間働くことを希望しているのかについて記入しておくと良いです。
絶対に記入しておいた方がいいものではないので、時間に余裕がある方は無視して大丈夫です。(現地の方もあまり記入している方はいません。働く時間については面接の時や実際に働くことが決まってから話す場合が多いです。)
英文履歴書で使える例文
いざ、英語の文章を書こうと思ったらなかなか文章をかけることが出来ない方が多いと思います。
英文でどういう風に表現したら良いか分からない方はこちらの文を参考に自分なりの文章を考えてみてください。
フレン
こちらでは、上記の2(Objective)/4(Experience)/6(Skil/Profile)について、各希望職種に応じた文章を紹介していきます。
ウエイトレス/ウエイターを希望する方
2(Objective)
To improve my skills and knowledge as a waitress(waiter); become a part of a reputable fine-dining restaurant
:ウェイトレス(ウェイター)としての自分のスキルと知識を向上させる。 評判の良い高級レストランの一部になる(上記文で女性の方はwaitress:男性の場合はwaiterにしてください。)
To work as a waiter in a challenging environment, contributing enthusiasm, dedication, responsibility, and good work ethic, combined with a desire to utilize my customer service skills obtained through experience as a waitress(waiter) in the restaurant.
:挑戦的な環境の中でウェイターとして働き、熱意、献身、責任、良い仕事倫理に貢献します。また、私がウェイター/ウエイトレスとして経験したお客様サービススキルを活用します。
4(Experience)
Served food and drink and took orders in a fast paced restaurant
:飲み物、食べ物等の注文を手際よくサービス行った。
Escorted customers to their tables and ensures they are settled comfortably
:お客様をテーブルに案内し、快適に過ごせるようにした。
Presented the menu to customers, answers queries about it, and makes suggestions if necessary
:お客様にメニューの提供しました。また、メニューに関する質問の受け答えや必要に応じてオススメをしました。
Attended to customers’ needs
:お客様のニーズに対応しました。
explained the preparation and cooking methods as well as ingredients of various menu items
:様々なメニューアイテムの成分と同様に、調理方法や調理方法を説明しました。
Cleaned and set up tables after customers leave
:お客様が席を離れてからテーブルの片付け、セッティングをしました。
6(Skil/Profile)
Over 1 years’ solid experience in the restaurant
:1年以上のレストランでの有益な経験
able to memorize entire menu within a day, including ingredient combinations
:1日で全てのメニューを覚えることが出来ます
RSA(Responsible Service of Alcohol)
:RSAの資格を持っています。(オーストラリアでアルコール関係の提供をされる方は必要な資格です)
キッチンを希望する方
2(Objective)
A confident, friendly and reliable Kitchen Hand who can play an important role in the smooth running of any food preparation area
:自信を持って、仲良く信頼性の高いキッチンハンドは、どの調理エリアのスムーズな仕事にも重要な役割を果たします。
A calm, polite and hard-working Kitchen Hand who is able to prepare, cook and present food quickly and efficiently
:落ち着いて丁寧なキッチンハンドで、料理を迅速かつ効率的に調理し、提供することができます。
4(Experience)
Wash dishes and other utensils
:皿やその他の食器を洗った
Help with chopping vegetables and cooking
:野菜のカットと料理を手伝った
Cleaning up food preparation areas and kitchens
:食べ物の準備場所とキッチンの清掃。
Preparing food and meals to a high standard
:食品と食事を高い基準で準備すること
6(Skil/Profile)
Meal prep
:食事の準備
Quality assurance
:品質保証
Plating meals to an exceptionally high standard
:非常に品質の高い食事の盛り付け
Able to understand and follow instructions
:指示に従い、それを実行することができます
レジェメのテンプレート
今すぐにレジェメが作成できるようにサンプルを用意しました。
レジェメが書けなくて困っている方もこちらをダウンロードして作成していただけたら幸いです。
ただし、最低限のものしか記入されていないので、どうしても就きたい仕事がある方や仕事を確実に手に入れたい方は自分なりに編集をして相手の興味を引くようなレジェメを作成されてください。
レジェメのテンプレート
上記の例文などを参考に作成されてみてください
レジェメの印刷方法
レジェメを作成するのは自分のパソコンまたは友人のパソコンで行えますが、印刷をどうすればいいのか困る方が多いと思います。レジェメを配りを行うためにも、用紙に印刷されたレジェメが必要になります。オーストラリアには印刷機を置いているところがいくつかあるのでそちらを利用しましょう。
図書館で印刷しよう
オーストラリアには多くの図書館があります。パソコンを使用する前に、使用許可を得て利用しましょう。(名前と住所を書かないといけない場合があります。)印刷機までついている場合があるので、そのまま作成から印刷まで行うことができます。
語学学校で印刷する
語学学校へ通っている方は、学校内に生徒が自由に使えるパソコンが備えつけられていることがあります。学校のパソコンで作成してそのまま印刷できるのでおすすめです。
OfficeWorkへ行く
有料ですが、印刷をするならOficeWorkで印刷する方法があります。備え付けのパソコンがある訳ではないので、自分のパソコンで作成してUSBかDropBox、GoogleDriveでデータを持ち込み印刷することができます。
レジェメを作成するのに、パソコンはあるのにUSBを持っていない方がいるとおもいます。せっかく、パソコンで作成をしたのに、USBがなくデータを持ち歩いて印刷機で印刷することができないということにならないためにも、初めから印刷機と接続されているパソコンで作成するようにしましょう。(図書館のパソコンや学校のパソコンを使用する)
USBを持っていない方
USBを使用する以外にもデータを持ち歩く方法はいつくかあります。
スマホをUSB代わりへ
Androidスマホを使われている方は、スマホをUSBのように使うことができます。使用方法はUSBのようにケーブルでパソコンとスマホを接続するだけです。
Dropboxを使う
データを1度ネットサーバーに預ける方法です。
データをアップロードして、データをダウンロードするためのURLを入手します。その後、印刷のできるパソコンでそのデータをダウンロードして作成したレジェメを入手できます。
Dropboxは専用のサーバーで管理されているため、他人から勝手に見られたりデータを盗まれるようなことはありません。
まとめ
以上で、英文履歴書の作成方法についての解説をおわります。
次は実際に作成したレジェメを持って仕事探しを行うことになると思います。1件でも多くレジェメ配りを行なって早く仕事が見つかるように頑張ってください。
レジェメを渡す際も雇用されているスタッフの方に渡すのではなくできるだけ、マネージャー等上司の方に渡すようにして少しでも自分をアピールまたは確実にレジェメを見てもらえるようにしましょう。
フレン
レジェメを配り歩いて仕事を手に入れようとしているのは当然日本人だけではないので、他の人と差をつけるのはとても大切なことです。
とにかく、少しでも相手に自分の印象を覚えてもらって確実に仕事を手に入れられるように挑戦してみてください。